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7/14【全方向拝観】銀座 蔦屋書店 トークイベント運慶展 に寄せて

このトークイベントのコンセプトに沿い、西木政統さんと共に「お寺にあるのと展示されているのは違います」。

お寺だと正面からしか見えなかったりお堂の中は暗かったり。像そのものを360度堪能したい拝観者にとって展示会は格好の機会。


辻明俊さん”お堂に仏像が無かったらただの建造物”。
展示会で見てからお寺でまた拝観する楽しみをアピールなさって興福寺2018年1月国宝館リニューアルの告知へ繋げます。

 


お寺のお堂にもし四天王が全て配置されたとしたら。
CGを駆使したそんな想定図も本イベントで拝見できました。
四体の異なるエネルギーが合体してこちらに向かって来ます。一体ずつ5メートル以上離して配置した博物館とは別物に見え、確かに異なる味わいです。

 


片桐仁さんも八大童子立像を「後ろにまわって見た」と仰います。
画像が表れるなり「矜羯羅(こんがら)童子…!」感銘が肚の底から湧き上がるようなお声で。
これと制多伽(せいたか)童子不動明王の使者です。この二つは運慶らしい作風と言われます。


ギリ展は作品をあらゆる方向から見られるよう展示しています。
中には鏡を使って内部や裏まで見られるような工夫も。

 

 

仏像の種類

如来
•菩薩
明王
•天

 


明王や天は怒り顔です。
天は守護神です。
明王は穏やか顔の如来や菩薩では救えない人を救う仏様です。
そのため武器や武具を身に付けて武術的な体勢で立つものも。

 


片桐仁さん作・怒りを原動力に走る”アンガーマネジメント片桐”。
その臀筋は、踏み付けられ虐げられた後に仏前を照らす仕事をもらって立ち上がった邪鬼、法橋庚弁の木造天龍鬼・龍燈鬼立像を彷彿しました。