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8/14【分析研究】銀座 蔦屋書店 トークイベント運慶展に寄せて

クイズです。吽行像、修復のために分解されます。30cmの縮小像、さていくつに分けられるでしょうか?
正解は「さんぜん?!」3,115ピース。
「プラモデルと比較しても多い…」
その比較対象が引き合いに出されたことに居合わせた元少年たちが盛り上がります。

 


展示会開催が決まると、いつも出来ない研究が許されます。と、スクリーンに仏像用CTスキャンの機械。見るなり「デカーーーイ!!」。
受講者、講義中なので黙っていますけど全員の心の声は、まぎれもなく、それ。

「暗いよ狭いよ怖いよ〜ですね〜」とやや遠慮気味に。
イベント直近のTVBrosでも人間ドックの特集で同じことを仰っていました。

 


塗装が剥げ落ちなかったら。という設定で如来像を金ピカに縮小再現製作した静止画が映されます。照明が発達していなかった時代には有り難さも違って
見えるのかもしれませんが、像の眼力は明らかに落ちます。

「いったいいくらしたんだろう?」。

誰も答えませんが、会場にはくすくす笑いが流れます。
作者は芸大生。算盤をはじくと笑えない額なのでしょうね。

 


仏像再現しちゃった人と片桐仁さんの人生は全くの別物。でもこうして出会う。繋げたのは運慶。片桐仁さんの人生は豊かだなぁと思います。面白いと思うものに対し貪欲で率直でいると、人と人を簡単に繋いでしまう。

静止画が映し出されたスクリーンに1、2、3秒空白からの「…岸部一徳さん。」会場どっかん爆笑。間合いの妙。呼び掛けにも聴こえましたがツッコミ口調に近かったです。その像、重源上人座像。東大寺復興のプロデューサーです。

 


運慶が仏像の格式を高める目的でこだわりを見せた、像内納入品の取り出し作業動画。
仏像が完成すれば二度と開封されることのないそれが、研究のため白日の下に…!

古い巻物をほぐし開く作業動画に「ぅわ〜っ怖い怖い怖い怖い」声がうわずり早口、トーンが上がります。確かに手元が少しでも狂えばたちまち破けてしまいそうなぼろぼろの手触り!緊張!臨場感!

「ヨックモックみたいだもぉ〜ん」

 


でも開いてみると「すっげ綺麗!」まるでついこの前書かれたかのようにくっきりした文字。
それ以上近付いたら眼鏡がスクリーンに衝突しそうなほどの食い付きよう。
一番前でご覧になっているというのに。
煽られてこちらも緊張!からの弛緩〜。破損しなくてよかった。…ほっ。