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1/8 【破顔神楽の虫談義】片桐仁×小松貴「昆虫愛!」 『昆虫学者はやめられない―裏山の奇人、徘徊の記』(小松貴著)刊行記念トークイベントに寄せて

笑と言う字は神様を楽しませるために舞を踊う巫女さんの両手の象形だと言う由来があります。



神楽坂の名の由来は、坂の右側に位置する高田穴八幡が神楽を奏したからとも、若宮八幡の社の神楽の音がこの坂まで聞こえたからとも言われます
神楽は神の宿るところを表し、神座に神々を降ろし巫・巫女が人々の穢れを祓ったり神懸かりして人々と交流するなど神人一体の宴の場であり、そこでの歌舞が神楽と呼ばれるようになったとされます。



かつては此処、東京 神楽坂も今や希少種と敬われる昆虫が人の数よりあったでしょう。
此の地を終の住処とした泉鏡花の『玉川の草』ではその書き出しから虫の声が聴こえ、
雑司が谷からミミズクが飛来したと書かれています。

 

 


雑踏に紛れ地下鉄を降りると人の流れは忙しなく、駅前に広がる広い石の階段に続く、書庫を改装したラカグの二階では、虫の神と笑いの神がインスタレーションの木のアイススプーンの上で、これから始まる現代の宴を見守らんと鎮座していました。

 

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・本稿に記載した引用句はすべて小松貴氏 著『昆虫学者はやめられない―裏山の奇人、徘徊の記』より抜粋致しました。

・記事中、小松貴さんのお言葉を‘‘ ‘で、片桐仁さんのお言葉を「 」で示しております。